HubSpotダッシュボードの基本機能とは
HubSpot CRMにおけるダッシュボード機能は、営業・マーケティング・カスタマーサポートなど複数の部門で活用される、マルチパーパスなレポーティングエリアです。複数のレポートを一画面に集約できるため、組織全体の活動を俯瞰しやすく、意思決定を高速化できます。
主な機能には、以下のようなものがあります。
- レポーティング機能
グラフやテーブル形式のレポートを作成・保存・共有。PDFやスプレッドシートへの出力も可能。
- チャート自動作成機能
棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなどを活用し、視覚的なKPI管理を実現。
- 自動スケジューリング
レポートを定期的に自動送信。月次報告や経営会議資料として活用可能。
これらの機能は、定量情報を「見える化」することで、戦略的な営業活動・マーケティング施策の根拠となるデータ基盤を構築します。
効果的なダッシュボード設計のポイント
単にレポートを並べるだけでは、ダッシュボードは有効に機能しません。重要なのは、「誰が見るか」「どんな判断をしたいか」に応じた設計です。
まず最初に取り組むべきは、「KPIの明確化」です。営業部門なら商談件数や成約率、マーケティングならリード獲得数やコンバージョン率など、目的に応じた指標を定めましょう。そのうえで、表示形式も考慮します。営業向けには実績と目標を対比できる棒グラフ、マーケ向けには流入元を示す円グラフなど、用途ごとに適切なチャートを選びましょう。
また、情報過多にならないよう、1つのダッシュボードに表示する項目は5〜8個程度に絞るのが理想です。さらに、閲覧権限や部門ごとのカスタマイズを活用することで、ユーザーにとって“使いやすい”ダッシュボードが完成します。
営業・マーケティング・カスタマーサポートごとの活用例
HubSpotダッシュボードは、部門ごとの視点で設計することで、業務効率を大きく改善できます。以下は典型的な活用例です。
営業部門
- 月別・担当者別の商談進捗
- 成約率と予測売上の推移
- アクティビティ件数(架電数・メール送信数など)
営業現場では、目標に対する進捗を常に可視化することで、個人の行動変容やPDCAのスピードアップが期待できます。
マーケティング部門
- 流入チャネル別リード獲得数
- メルマガ開封率・クリック率の推移
- フォーム送信率やCV数の変動
マーケ施策のパフォーマンスを定量的に追えるため、次のキャンペーンの改善点も見出しやすくなります。
カスタマーサポート部門
- チケット処理件数・平均対応時間
- 顧客満足度(CSAT/NPS)
- 対応チャネル別の工数比較
顧客との接点をデータで管理することで、サポート品質向上と人的リソースの最適化が図れます。
ダッシュボード活用で業務効率化を実現する方法
HubSpotのダッシュボードを継続的に活用することで、業務効率化が自然と進みます。たとえば、月次レポートの自動生成によって、資料作成工数が大幅に削減されます。また、過去データと現状を比較することで、先手のアクションが取れるようになります。
さらに、毎日の朝会や定例MTGでダッシュボードを共有することで、全メンバーが現状把握をできる環境が整います。結果として、組織内の情報格差が解消され、共通認識のもとで業務を進めることが可能になります。
重要なのは、ダッシュボードを「作って終わり」にせず、継続的に改善し、チーム文化として根付かせることです。
成功に導くダッシュボード運用のコツ
ダッシュボードの価値を最大化するには、運用ルールと改善サイクルの確立が不可欠です。
まずは「運用責任者(オーナー)」を設け、定期的なレビューとメンテナンスを行う体制を作りましょう。KPIやチャートの見直しを月1回程度の頻度で実施することで、常に現状に即した内容に保てます。
次に、ユーザー教育にも力を入れる必要があります。ダッシュボードの見方や活用方法を共有し、社員全員が「データで会話する」文化を醸成しましょう。また、フィードバックを収集し、レポート追加やUI改善を迅速に取り入れることも重要です。
このような運用体制が整えば、ダッシュボードは単なるモニタリングツールではなく、「次の一手を導く羅針盤」として、組織の成果に直結します。
HubOneだからこそ成功に近づけるダッシュボード設計と運用支援
HubSpotのダッシュボードは非常に柔軟性が高く、多彩な設計・カスタマイズが可能である一方、「本当に意味のあるレポートとは何か?」「KPI設計をどうするか?」といった本質的な問いに向き合わなければ、そのポテンシャルを十分に活かしきれません。
そこで鍵となるのが、HubSpotの機能を知り尽くし、かつ現場に根差した運用支援ができる伴走パートナーの存在です。ハブワンは、2010年代からCRM、MA、SFAなど数々のSaaSツールの導入・運用支援を手がけてきた実績を持ち、業界・業種を問わず何百社もの営業DXを成功に導いてきました。
私たちは、HubSpotの機能面だけでなく、組織構造や現場のオペレーションにまで深く入り込み、「このチームにはどんな指標が必要か」「誰が何を見て、どう判断するべきか」という設計思想からサポートします。また、運用開始後も継続的なレビューと改善提案を行い、ダッシュボードを“作って終わり”にしません。
さらに、HubSpotのダッシュボードを軸としながら、マーケティング施策の成果可視化、営業活動のパフォーマンス分析、経営層への戦略的な報告資料作成まで一貫して支援。ビジネスの成長スピードを加速させるための「見える化」と「実行力」を提供しています。
ダッシュボードが変われば、意思決定が変わる。意思決定が変われば、成果も変わる。
HubSpotのダッシュボードを真にビジネス成果につなげたいとお考えであれば、ぜひ一度ハブワンにご相談ください。