HubSpotダッシュボードで営業成果を最大化|KPI設計から活用術まで解説

HubSpotダッシュボードで営業成果を最大化|KPI設計から活用術まで解説

現代のビジネス環境において、データに基づいた意思決定は組織の競争力強化と持続的成長のために不可欠です。株式会社HubOneは、HubSpot CRMのダッシュボード機能を活用し、営業・マーケティング・カスタマーサポートなど各部門における主要KPIをリアルタイムで可視化し、精度の高い戦略的意思決定をサポートしています。これにより、施策の進捗や成果を経営層・現場の双方が迅速に把握でき、部門横断でのビジネスプロセス最適化が可能となります。

一方で、ダッシュボードを最大限に活用し、期待される成果につなげるためには、単純に機能を使いこなすだけでなく、自社の業務フローや目標、業界特有の要件を的確に捉えた設計が重要です。最適な指標の選定、レポート構成、KPIの可視化ロジック、さらには他部署や経営層向けのコミュニケーション手法まで、ノウハウに基づいた運用が求められます。

本記事では、HubSpotダッシュボードの基礎的な操作方法から、組織特性に応じた設計のポイント、実際の導入・運用事例、さらにはGoogleスプレッドシートやBIツールといった外部ツールとの連携活用法まで、実務に役立つノウハウを6つの章に分けて解説します。これにより、データドリブンな組織運営を目指す経営者・マネージャー・担当者の皆様が、HubSpotを活用した課題解決と成果最大化を実現できるよう、具体的な知見をご提供します。

HubSpotダッシュボードの基本機能とは

HubSpot CRMのダッシュボード機能は、営業・マーケティング・カスタマーサポートなど複数部門にわたって活用できる、多目的なレポーティングプラットフォームです。多様なレポートを一画面に集約表示できるため、組織全体の活動状況を直感的かつ俯瞰的に把握でき、経営層から現場担当者まで迅速かつ的確な意思決定を下すための情報基盤として機能します。

具体的には、レポーティング機能としてグラフやテーブル形式のレポートを作成・保存・共有でき、必要に応じてPDFやスプレッドシート形式でエクスポートし、会議資料や外部共有にも柔軟に対応可能です。また、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど多様なビジュアルチャートを自動生成する機能により、売上やリード数、顧客対応状況といったKPIを視覚的に管理でき、進捗や傾向を即座に把握できます。さらに、自動スケジューリング機能によって、設定した日時に最新のレポートを関係者へ自動送信できるため、月次報告や経営会議の準備時間を大幅に短縮し、チーム全体で常に最新情報を共有できます。

これらのダッシュボード機能を活用することで、属人的なデータ集計から脱却し、組織横断で定量情報を「見える化」。戦略的な営業活動やマーケティング施策・サポート業務それぞれの現状・成果をリアルタイムで把握し、科学的かつ効果的な意思決定を支えるデータ基盤を構築します。

効果的なダッシュボード設計のポイント

単にレポートを並べるだけでは、ダッシュボードは有効に機能しません。重要なのは、「誰が見るか」「どんな判断をしたいか」に応じて、戦略的に設計することです。まず最初のステップとして必須なのが、「KPIの明確化」です。例えば営業部門であれば、注目すべき指標は商談件数、成約率、平均案件金額といった数値になります。マーケティング部門であれば、リード獲得数、流入チャネル別コンバージョン率、キャンペーン別の案件創出数など、目的ごとに具体的なKPIを定める必要があります。この設計段階でKGI(最終目標)と紐づいたKPIを抽出することで、ダッシュボードが単なるビジュアルツールではなく、実際の意思決定に直結する“経営コンパス”として機能します。

次に重要なのが視覚化設計です。指標ごとに最適なチャート形式を選択することで、現場担当者から経営層までが直観的に状況を把握しやすくなります。営業向けには実績推移や目標比較が一目で分かる棒グラフや折れ線グラフを、マーケティング向けには流入元や施策別の成果を把握できる円グラフや積み上げグラフがおすすめです。チャートの色やレイアウトにも配慮し、可読性と分析しやすさを高めましょう。

また、情報が多すぎると重要ポイントが埋もれてしまうため、1つのダッシュボードに表示する項目は5〜8個程度に厳選するのが理想です。現場ですぐに判断につながる「今見るべき」KPIだけを集約することで、迅速なアクションが可能となります。さらに、HubSpotのアクセス権限機能やビュー分割を活用し、部門別・役職別のカスタマイズを施すことで、各ユーザーが本当に必要な情報だけを効率よく参照できます。こうした工夫を積み重ねることで、誰にとっても“使いやすい”ダッシュボードを構築することが可能となり、組織の情報基盤としての価値を最大化できます。

営業・マーケティング・カスタマーサポートごとの活用例

HubSpotダッシュボードは、部門ごとの視点で設計することで、業務効率を大きく改善できます。以下は典型的な活用例です。

営業部門

  • 月別・担当者別の商談進捗
  • 成約率と予測売上の推移
  • アクティビティ件数(架電数・メール送信数など)

営業現場では、目標に対する進捗を常に可視化することで、個人の行動変容やPDCAのスピードアップが期待できます。

マーケティング部門

  • 流入チャネル別リード獲得数
  • メルマガ開封率・クリック率の推移
  • フォーム送信率やCV数の変動

マーケ施策のパフォーマンスを定量的に追えるため、次のキャンペーンの改善点も見出しやすくなります。

カスタマーサポート部門

  • チケット処理件数・平均対応時間
  • 顧客満足度(CSAT/NPS)
  • 対応チャネル別の工数比較

顧客との接点をデータで管理することで、サポート品質向上と人的リソースの最適化が図れます。

ダッシュボード活用で業務効率化を実現する方法

HubSpotのダッシュボードを継続的に活用することで、日々の業務効率化やデータドリブンな組織運営が自然と実現します。例えば、月次レポートの自動生成機能を活用すれば、これまで手作業で時間をかけていた資料作成の工数を大幅に削減でき、現場や経営層向けの最新情報をスピーディーに提供できます。さらに、蓄積された過去データとリアルタイムの現状指標をダッシュボード上で即座に比較することができるため、トレンドの変化や異常値を早期に把握し、先手を打った戦略的アクションを迅速に展開できます。

また、社内の朝会や定例ミーティングでダッシュボードをメンバー全員と共有することで、部門横断で現状把握の共通基盤を築けます。これにより、情報の伝達ロスや属人的な解釈のばらつきを防ぎ、全員が同じKPI・KGIに基づいた迅速な意思決定や課題認識を持てるようになります。組織全体で共通言語としてダッシュボードを活用することで、情報格差の解消だけでなく、継続的な業務改善への土台づくりにもつながります。

さらに重要なのは、ダッシュボードを「作って終わり」にせず、日々の運用の中で現場の声や経営課題を反映しながら定期的に見直し・改善を重ねることです。データを活かしたチーム文化を根付かせることで、組織全体が自律的にPDCAを回し、事業成果の最大化に向けて一体となって前進できる仕組みを構築することが可能となります。

成功に導くダッシュボード運用のコツ

ダッシュボードの価値を最大化するには、単に設計や導入だけでなく、日々の運用ルールと改善サイクルを継続的に確立することが不可欠です。まず、組織内で明確な「運用責任者(オーナー)」を任命し、定期的なレビューやメンテナンスを実施する体制を整えることで、ダッシュボードの鮮度と信頼性が保たれます。例えばKPIや各チャートの内容を月1回の定期ミーティングで見直し、現状のビジネス課題や目標に対して最適化を図ることが重要です。

さらに、ダッシュボードを最大限に活用するためには、ユーザーに対する教育と啓発活動も不可欠です。ダッシュボードの基本的な見方や分析方法、実際の意思決定や業務改善にどう活用できるかといったポイントを分かりやすく解説し、社内の情報共有会やトレーニングを通じて「データドリブンな対話」が自然に浸透する文化を醸成しましょう。こうした環境づくりは、部門や役職を問わず全員がデータに基づいた共通認識を持つことにつながります。

また、現場からのフィードバックを継続的に収集し、レポート項目の追加やチャートの表現方法、UIの改善などをスピーディーに反映させる仕組みを用意することで、ダッシュボードの利用価値と満足度がさらに高まります。必要に応じて、チャットやアンケートを活用した改善サイクルを柔軟に組み込みましょう。

こうした運用体制とすばやい改善サイクルが社内に根付けば、ダッシュボードは単なる進捗モニタリングの道具ではなく、戦略的な判断や次のアクションを導き出すための「組織の羅針盤」として機能します。継続的な見直しと全員参加型の活用文化を実現することで、組織の成果最大化へとつながるダッシュボード運用が可能となります。

HubOneだからこそ成功に近づけるダッシュボード設計と運用支援

HubSpotのダッシュボードは非常に柔軟性が高く、多彩な設計・カスタマイズが可能である一方、「本当に意味のあるレポートとは何か?」「KPI設計をどうするか?」といった本質的な問いに向き合わなければ、そのポテンシャルを十分に活かしきれません。レイアウトやチャートを自由に作成できるからこそ、自社の経営目標や現場の課題に直結する“活きたレポート”を導き出す設計思想が重要となります。

この時、成功のカギを握るのが、HubSpotの仕様やダッシュボード設計のベストプラクティスに精通し、貴社の現場に即した運用支援ができる信頼できるパートナーの存在です。ハブワンは2010年代からCRM、MA、SFAを含む各種SaaSツールの導入・定着・活用支援を数多く手がけており、製造業・IT・サービス業など業界・規模問わず100社以上の営業DXプロジェクトで成果最大化を実現してきた実績があります。

私たちの支援は、HubSpotの機能面の理解に留まりません。経営層・現場・IT部門それぞれの視点に立ち、「このチームにとって必要な指標は何か」「どのような見せ方、誰がどの情報を重視すべきか」といった根本設計から価値を共創。プロジェクト初期には現状ヒアリングや課題抽出を徹底し、KGI/KPI体系の設計、指標ごとの可視化方法、業務フローとの連携設計まで伴走します。運用開始後は、定期的なレビューや分析レポートの提供、経営環境や組織戦略の変化に応じたダッシュボード改善提案を重ね、業務に根付く“自走”体制を育みます。

さらに、HubSpotのダッシュボードを起点に、マーケティング施策の効果測定や予算消化状況の可視化、営業成果のリアルタイム分析、カスタマーサクセスまで部門横断でデータ活用を促進。加えて、経営層への月次レポート・取締役会資料などの戦略的アウトプットの作成支援まで一貫提供することで、組織全体の“見える化”と“実行力強化”を実現します。

HubSpotダッシュボードが変われば、意思決定プロセスが変わり、組織のパフォーマンスも劇的に変化します。単なるツール導入にとどまらず、持続的な成長につながるデータマネジメント体制の実装をご検討の際は、ぜひ一度ハブワンにご相談ください。経験とノウハウに裏付けられた最適なご提案で、貴社のDX推進をご支援いたします。

HubSpotの活用ならHubOne

ABOUT HubOne

HubSpotの活用なら、実績豊富なHubOneにお任せください。導入を検討中の方から、すでに運用を始めている方まで、それぞれの状況に合わせて最適な支援をご提供します。ツールを導入するだけで終わらせない、本質的な成果につながる活用をサポートします。

  • 経験豊富な専門チーム

    PROFESSIONAL

    HubSpot認定資格保有数 日本No.1の専門家集団が、貴社の課題を丁寧にヒアリングし、最適なプランニングと運用支援をご提供します。

  • カスタマイズ対応

    CUSTOMIZATION

    HubSpotの標準機能だけでは対応しきれない業務や業種特有の要件にも柔軟に対応可能です。外部ツール連携やワークフローの設計、ダッシュボードのカスタマイズなど、貴社の運用にフィットする最適な設定と構築を一緒に行います。

  • 継続的なサポート

    SUPPORT

    HubSpotの導入後も継続的にご支援し、目標達成に向けた改善提案や運用フォローを行います。単発で終わる支援ではなく、定例ミーティングやレポート分析、施策立案などを通じて、ツールの価値を最大化する伴走支援を実施しています。

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小向雄大
執筆者:小向雄大
早稲田大学卒業後、新卒でITベンチャー企業に入社。社長直下の経営企画部門の立ち上げを担い、ゼネラリストとして業務に携わる。その後、大手不動産ベンチャー企業の経営企画、博報堂DY傘下エージェンシーで自社マーケティングおよびクライアントへのコンサルテーション業務に従事。ハブワンにRevOpsとしてジョイン。 HubSpot歴7年目。

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