HubSpotレポート機能の基本とは
HubSpotのレポート機能は、蓄積されたあらゆるデータを元に、業務の状況を可視化・分析できるダッシュボード型のツールです。マーケティング、営業、カスタマーサービスといった部門ごとの指標を一元管理し、成果の分析やボトルネックの特定に役立ちます。
標準レポートを使えば、よく使われるKPI(例:フォーム送信数、取引成立率、NPSなど)をすぐに確認できますし、必要に応じてカスタムレポートを作成することで、自社独自の視点で分析を進めることも可能です。また、複数のレポートを組み合わせてダッシュボードを作成すれば、関係者全員が同じデータを見ながら意思決定できる体制も整います。シンプルかつ直感的なUIで、非エンジニアの方でも扱いやすい点も大きな特徴です。
基本的な使い方とレポート作成の流れ
HubSpotでのレポート作成は、以下のステップで誰でも簡単に進められます。まずは、既存の「レポートライブラリ」から目的に合ったテンプレートを選択。営業パイプラインの進捗状況、メールの開封率やクリック率、チャット対応数など、よくあるビジネスニーズに即した項目があらかじめ用意されています。
次に、フィルターやディメンションを選択して、データを絞り込みます。これにより、例えば「直近30日間の新規リード数」や「担当者別の案件化率」など、具体的な視点からのレポートが作成できます。作成したレポートはダッシュボードに追加し、関係者と共有したり、定期的にメール配信することも可能です。分析したい切り口や目的に合わせて柔軟に設計できるのが、HubSpotレポートの良さと言えるでしょう。
活用によって得られるビジネスメリット
HubSpotのレポート機能を活用することで、組織にはさまざまなメリットがもたらされます。まず大きいのは「意思決定のスピードと質の向上」です。リアルタイムで更新されるデータを基に判断できるため、状況に応じた迅速な対応が可能になります。また、部門ごとの活動状況や成果を一元的に把握できるため、経営層から現場までが共通の指標を持ち、戦略の実行精度が高まります。
さらに、営業やマーケティング活動の改善にも効果的です。たとえば、「コンバージョン率が高いチャネルはどこか」「営業担当者ごとの成約率に差があるか」などの分析結果をもとに、具体的な改善アクションにつなげられます。数値を“見える化”することは、属人的だった業務を“再現可能な仕組み”へと変えていく第一歩となります。
レポート活用時に注意すべきポイント
レポートは作成すること自体が目的ではなく、「行動につながる示唆を得ること」が本質です。そのためには、レポート設計時に以下のような点に注意が必要です。
- KPIの定義を明確にすること
どの数値をどのように見れば成果や課題がわかるのか、事前にしっかりと目的を明確化しておきましょう。
- 元データの整備
営業担当者が案件情報を正しく入力していない場合、レポートに反映される数値は不正確なものになってしまいます。また、社内でのレポートの見方や使い方が統一されていないと、「数値は見ているが行動にはつながらない」という事態も起こりがちです。
レポート運用を社内に定着させるには、定期的なミーティングやガイドラインの策定も効果的です。
より成果につながる活用ポイント
成果を生み出すレポートに共通する特徴は、「見た瞬間に次のアクションが明確になる」ことです。そのためには、単に数値を並べるだけでなく、何を評価基準とするのか、誰が見るのか、どんな行動を促したいのかを意識した設計が不可欠です。
たとえば、マーケティング部門が見るべきダッシュボードには、リードの獲得数やチャネル別CV数などの項目を中心に据え、営業部門には案件化率や平均商談期間などを可視化するといったように、用途に応じて切り口を分けることが重要です。また、経営層が見るダッシュボードは、複数部門の状況を俯瞰できる構成が求められます。ユーザーごとのニーズを踏まえて設計することで、レポートは「単なる報告」ではなく「行動の起点」へと進化します。
HubOneだからこそ成功に近づける理由
HubSpotのレポート機能を活用して成果を最大化するには、ツールの操作スキルだけでなく、データ設計、指標の定義、組織内の運用定着までを一貫して設計・支援できるパートナーの存在が不可欠です。
HubOneは2010年前半から、CRM、SFA、MA、CMSなど多くのSaaSを扱い、数百社のデジタルマーケティング支援を手がけてきました。単なるツールの設定や初期構築に留まらず、「どのKPIを、どの視点で可視化すべきか」といった設計から入り、組織の目標や営業体制に合わせたレポート構築・ダッシュボード設計を伴走します。
HubSpotを「導入したけど活用しきれていない」と感じている企業にこそ、ハブワンのノウハウが活きます。レポートを単なる数字から、組織の意思決定を導く“資産”へ変えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。